A Recipe for a Happy Life

日本での幸せライフレシピ

オンラインスーパーで起業したファム・ベト・アンさん

日本に来たきっかけは何ですか?

私と日本の縁は、少し遅く始まりました。私が日本に来たのは、どちらかというと計算によるものと言えます。

2012年、大学の最終学年生であった私には、次の二つの選択肢がありました。一つ目は、大学の同期達と同じように、自身の専門分野に合致する業界に就職すること。そして二つ目は、海外に留学して外国語を習得し、修士課程を修めたのち仕事の経験を積むことでした。

結局、当時実習生として日本にいた兄に日本留学を勧められたので、課程について念入りに調べ、日本語学習コースに登録し、大学を卒業してすぐに日本に渡りました。

現在、何のお仕事をなさっていますか?

日本にいる40万人のベトナム人が、より簡単に様々なベトナムの食材を入手できるようになること、ネット上で安心してお買い物ができること、異国での生活が楽しく、便利になることを願い、Sesofoodsという在日ベトナム人向けのベトナム食材オンライン販売サービスを運営しています。

日本で学んだことのうち、最も良かったことや、強く印象に残ったことは何ですか?

まずは、日本人のきめ細かさ、仕事の前、間、後における計画性です。私自身が性急なもので、過程より結果を重視するところがあり、詳細を見落としてしまうがために思い通りの結果が得られないことがあります。日本ではこれに気づき、周囲から多くの事を学ぶことができました。

次に、世界でも認知されている日本の接客、サービスです。これまで、そして現在も毎日これを体験しているので、私もこの日本水準の接客をSesofoodsのお客様に対して実践しています。

日本で夢を実現する過程で、どのような困難に遭遇しましたか?

時期によって、困難の種類や程度は変わります。分かりやすい例として、私が日本に来たばかりの頃の困難と言えば、言語と食でした。働くようになってからは、仕事における思考や、日本人と良い関係を築くことでした。

現在の困難は、自らの情熱を持ち続けること、将来の目標を追い続けることです。年齢を重ねるにつれ、体力は落ち、仕事に身を投じることも難しくなります。

ただ、困難はいつなんどきも存在するとともに、そのどれにも解決方法があると私は思います。重要なのは、それを超克するために向き合い、解決策を模索する勇気です。

例えば、新型コロナウイルスの感染が拡大し、政府からは移動制限が呼び掛けられ、多くの零細企業が倒産、失業者が増加していた2020年3月、困難の中にこそ見出せる機会があると考えていた私は、ベトナム人の通販食材需要の高まりを見込み、以前の安定した職を捨てて起業しました。

今後の短期的/長期的な計画をお聞かせいただけますか?

短期的な目標は、Sesofoodsのサービスと食材を15万人の在日ベトナム人にお届けすることです。将来的には、日本初のベトナム食材ブランドを確立したいです。

日本にいる皆様、特に同業の方々へのメッセージをいただけますか?

日本に来る時には、誰もが皆それぞれの出発点、夢、具体的な目標を持っていると思います。しかし、結果的には成功する人もいれば、後悔と共に脱落する人もいます。この両者の違いは、常に明確な計画と方向性を持ち、目標に向かい全力を尽くせるか否かです。 同業の皆様には、素晴らしい目標を持ち、共に努力して、日本にいるベトナム人に対してより良いサービスを提供できる事を願います。

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