A Recipe for a Happy Life

日本での幸せライフレシピ

タ・ベト・フォンさん
在日ベトナムプロフェショナル集団づくり

日本へ来たきっかけは何ですか?

高校一年生のころ、JICAのプロジェクトで日本に赴任していた父に会いに行く機会がありました。日本に来てまず印象的だったのは、日本人のプロ意識、礼儀正しさと親切さでした。私は東京のとある大学を案内していただきましたが、その現代的なインフラこそが、私が奨学金を申請して日本に留学することを決意する動機となりました。

そして努力を積み重ね、2006年に全額支給型奨学金を受給して立命館アジア太平洋大学(APU)に入学しました。

現在、お仕事は何をなさっていますか?

アマゾンジャパンでマネージャーをしています。ここでは、電子商取引(eコマース)を通じて日本の中小企業による海外市場開拓を支援するプロジェクトを担当しています。将来はこの経験を活かし、ベトナム企業が同様の事業を行うための手助けをしたいと思います。

アマゾンでの仕事と並行して、日本で働く専門家、就労者のための非営利団体Vietnamese Professionals in Japan(VPJ)を設立しました。VPJはキャリアイベントを開催し、日本で働くベトナム人にコンサルティング及びトレーニングの機会を提供しています。

日本で学んだことのうち、最も良かったことや、強く印象に残ったことは何ですか?

プロフェッショナリズムと「おもてなし」です。日本人はあらゆる仕事において、ミスを減らすために最適化された手順で仕事をこなします。ここから日本人のプロフェッショナリズムを伺うことができます。これらのマニュアルは決して無味乾燥ではなく、お客様、相手を第一に考える日本人の「おもてなし」の精神が如実に表れています。このプロ意識と「おもてなし」の精神は、VPJの活動においても高く掲げ、重視している概念です。

日本で夢を実現する過程で、どのような困難に遭遇しましたか?

私は普段、困難よりも機会を見出すことを重視しています。大学を卒業して日本のメーカーに就職した際、まず営業職に配属されました。初めは言語と文化の違いにより、お客様や仲間の意図を汲み取りきれないことも多々ありました。私はその時、これこそが日本で働きたいと希望する英国や米国等の先進国の高度人材にとっての、そして海外進出を図る日本企業にとっての最大の障壁であると思いました。したがって、この環境で鍛えられたことは、自分自身を成長させ、他者との違いを生み出し、将来的により成功するための好機でした。

今後の短期的および長期的な計画をお聞かせいただけますか?

短期的には、VPJの基盤を固め、日本で働くベトナム人のコミュニティーに対してより多くの価値を提供できるように尽力していきたいです。

そして長期的には、自ら企業を立ち上げ、これまでに培ってきた知識や経験、人脈を最大限に活かしてベトナムと日本を繋ぐようなビジネスを築いていきたいです。

日本にいる皆様、特に同業の方々へのメッセージをいただけますか?

故郷から遠く離れたこの地で勉学に励み、数多の困難を乗り越え、仕事に取り組んでいるということはとても誇らしいことです。自分の選んだ道を信じて進み続けてください!

「70:30の法則」を実践してみてください。つまり、今ある時間のうち最大70%のみを仕事や今すべき事に使い、最低30%は将来価値を生み出すもの(知識、スキル、人脈等)に投資するのです。

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